兄嫁の母様のお葬儀にて、2年ぶりに再会した3人の息子と母である姑。
長男は、杖と支えてくれる肩がなくては
1人では歩けない座れない状態になっていた。
勿論話す言葉も聞き取りにくく、脳を冒す腫瘍の恐ろしさを
まざまざと見せ付けられた思いだった、と夫。
長男の姿を見た母は、泣き崩れた。
そして、長男からも頼まれていた言葉を、長男の妻に向かって、
「息子が大変な事になってしまって世話を掛けて・・、申し訳ない・・・」と。
きっとその姿を見れば、自然に、口をついてねぎらいと感謝の言葉が出ただろう。
お葬儀は、お香典の辞退もあり、受付で記名するだけの簡素な物だった。とか。
私が発注を掛けてあった御花も、その場にふさわしい物であったかを
私は一番気になっていたから、夫にまず[どうだった?」と尋ねた。
お葬儀は、親戚のみの簡素にされたそうだが、
何しろ目立つのは兄の存在。
みなの視線が、兄に集まっていた事は間違いがなかったそうだ。
兄から、皆に病気が発覚してから大変失礼な言葉や態度をとってきて申し訳ないと
謝罪を何度も口にした、と。
私のことも、
あの時は、どんな治療をしても良い方に向かわず
何がなにやら解らない頃だった。
そんな時に、名古屋の土地の問題やら、書類を取り寄せるやら、
押し寄せてきて・・・。
○○さんにもひどいことを言ったと聞くが、何も覚えていない。
申し訳なかったと伝えて欲しい・・。と姑に話したそうだ。
そうよね、病気のなせる業だった事は想像していた。
今までに、直接その言葉が聞きたかった。
でも、1昨日電話を夫に取り次いだ時にあのタドタドしい話しぶりなどで、
もうそんなことは、いい!と思うようになった・・・。
姑はお葬儀から帰宅し、兄の現実を知り、落ち込んでいるだろうな?と思っていたら
それがそうでもなさそう。
夫曰く、後に引かないタイプ!
だって、帰宅後すぐに、「見たいテレビがあるから!」と自室にすっ飛んで行き
笑い声が聞こえていたんだもの
私なら、もし長女が同じ立場になっていたら、
暫くは何も手につかない、何もする気にならないだろうな・・・。
母として。
兎に角、このお葬儀の場でお互いに理解しあえたことは
兄嫁の亡きお母さんからの贈り物だったようだ。