仕事中は、グランの存在を忘れていた。
お誕生日の子がいたから、
小さなチョコ味ムースを作り、生クリームとミカン缶でデコレーションして
1人一つづつのカップに入ったデザートで、誕生祝に華を添えた。
しかし、帰宅時間が近づいたら、
そうか・・急いで帰らなくても良いんだ・・。
グランがおしっこをしたいからって急いで帰宅して放して上げたい!とか、
お腹がすいているだろうな・・・。
グランにこれ食べさせてあげたいな・・。
なんて思い出したが・・・いなくなちゃったんだね。
急ぐ必要もなくなり、ゆっくりスーパーを見て廻って帰宅したが、
家の前の道路から見えるグランの姿は、なかった。
老いてからは、声を掛けても聞こえなかったから、
傍に行き グラン!と声を掛けたら 驚いて、擦り寄ってきたグラン。
やっぱりいなかった
私が家に入っても、
庭からご飯ちょうだい!と待っているあの顔がガラス越しにも見えない。
はいはい、待っててね!って言う事もできない。
昨日は3女も帰宅がまだだったから、
姑を除いて私しかいなくて、淋しさがつのった。
もう堪えきれず、誰かの声が聞きたい・・とばかりに
以前わんちゃんを亡くした友人に電話した。
話して泣いて・・しているうちに3女帰宅。
園でたくさん摘んだカーネーションをグランの前に飾って、
夜には、どうしようもなく淋しく、
パソコンに入っているグランの写真を探しては声を掛け、やっと気が治まりベットに行けた。
これからも、淋しくなったらグランの写真を探すから、お母さんと話をしようね
今では2階に届くほど大きな桃の木がまだ背丈くらいだった頃のグラン、
家がまだぴかぴかで、青年のような顔のグラン、
長女と3女で、農道の方に連れて行ってもらった冬のグラン、
2女と嬉しそうな顔のグラン、
2女と庭で花火したあとの逃げ惑って捕まえられた時のグラン、
野菜が一杯に育って葉陰でポーズするグラン。
探せば、たくさんのグランが残っていた。
また会えるね