
伊勢市で 100歳まで生きた祖母が
父に作った浴衣。
祖母は 和裁で生計を立てていた。
どの浴衣も 一縫い一縫い丁寧な針運びで、
袖の丸みの付け方や おくみ部分や
いしきあて というお尻部分のあて布さえ 何十年もたっていても
美しい。

そんなしっかり縫われた浴衣の糸を ほどいていると
明治生まれの女性の矜持を感じる。
父の浴衣を 孫の甚平に 作り替えて これで 何作になるかしら。
最初に作ったときは 渋い色合いかな?と躊躇ったけど
娘は 良い!と言ってくれる。
今年も盆踊りの前までに 縫い上げようと
先日から始めた。